雑綴り

呟きでは収まらないあれこれ

うたプリ感想⑨ Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE(前編)

うたプリ」補完計画、最後の1本「Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE」です。ついにここまでやってきました…というより、ここまでやるつもりはなかったというのが正直なところなんだけども、最後まで行きます。
もともとPSPで発売されていたファンディスク「Amazing Aria」と「Sweet Serenade」を1本にまとめてVitaに移植したもの。追加要素もあります。

以下、ネタバレになります。

■あらすじ

早乙女学園を卒業した直後のおはなし。プリンス達とは恋人同士です。ただ、卒業オーディションで優勝したものの、やはりアイドルに恋愛は御法度なので社長としては素直に認めるわけにもいかず、1ヶ月以内に新しい曲を作ってプリンス達の曲には春ちゃんとの愛が必要なんだということを社長に示すことができれば、こっそり付き合うのは許しましょう、という感じ。この試練の内容がプリンスごとに違っていて、金太郎飴じゃないところがおもしろいなぁと思いました。
あと、みんな学園で1年間過ごしただけなので、関係性がまだちょっと完成していないところも楽しかったです。初々しいのも良いな!

ハードがVitaになったことで、スチルがめちゃ鮮明になりました。しかしその代償として、音ゲー部分はVitaのスティックが邪魔でPSPより操作しづらくなったよ…(苦笑)

プリンス達をクリアすることで、先生陣のルートが解放されます。最後に待っているのは光男(社長)。社長か……正直あまり乗り気がしないな…と思っていたら、完全に裏切ってくれました。
初期に発売されたということもあり、シナリオぶっ飛んでるところもあったけど、そのノリももう懐かしい。ゲーム楽しかったです!

 

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【一十木 音也】 「虹色☆OVER DRIVE!」
試練は、新曲を作って1ヶ月以内にファンクラブの人数を一万人まで増やすこと。音也への試練は、いつもちょっとハードルが高い。孤児院であしながおじさん(※社長)が誕生日にエレキギターをプレゼントしてくれて、それでギターを始めたというエピソードは胸が締め付けられました。それちゃんと社長に伝わってるかな…伝わってるといいな…

途中で、学園の寮から事務所の寮へお引越しします。ここで衝撃の事実。春ちゃんの部屋にクップルがいる。なん…だと……おま…ここまでついてきて……(動揺)※このルートだけでした。
他の人のルートもやって気が付いたのですが、このソフトではシナリオのサポート役として、プリンス達の中から1人友情出演があります。クップル、もといセシルはサポートというかスパイス役。「愛島」という名字に反応する音也…うわ……一瞬だったけど、これずっと心の中に残ってるのかなぁ……

恋人がいることを絶対に世間に知られてはならない、と社長にキツく言われたことで、春ちゃんへの愛を隠さなきゃならないんだ…とプライベートでも想いを抑えてしまい、気持ちが迷子になる音也。一方、ストレートに春ちゃんに愛情表現をするセシル。うん…そういうところ前作のセシルそのままだけども、音也ルートで春ちゃんを導いたのもアナタですね…(今思えば、この辺りがアニメ2000%に反映されたのかもしれない)

セシルが状況を引っ掻き回したことで、春ちゃんとちゃんと話をすることにした音也。春ちゃんを好きだって気持ちを曲に込めて歌えばいいんだってことを思い出して、新曲も完成。ファンクラブの目標人数も達成します。エンディングもいちゃいちゃして終わりました。よかった!よかったよ~!!
しかし、ここからあの「Debut」に繋がるのがどうも解せないな…音也に限らずだけど…もうこの時点でデビューしてる気もするし、なんであんなことになったのか…(忘れよう)

 

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【聖川 真斗】 「BLUE×PRISM HEART」
聖川家継承問題に挑むお話。日本を代表する財閥の御曹司(長男)なので、家を継がずにアイドル業をすることを父親や親族に認めさせるため、1ヶ月以内に曲を作り披露することになります。「Repeat」の最後で聖川パパから承諾をもらっていたような気もするんだけど、続編で前作のEDあたりがなかったことになるのは乙女ゲーあるあるですな…。

最初、遠方での長期撮影の仕事が入り、突然遠距離になります。さみしい。友情出演は音也。春ちゃんがさみしくしているのでは…と、真斗が音也に様子を見に行ってほしいと頼むのだけど、そこで仲良くなっちゃうわけです。音也も悪気はなくて、引き下がるところは引き下がるし、真斗も音也のことはわかってる…でも……という感じが、この頃ならでは。ひやひやしながらも可愛いなって見守ってました。
途中、春ちゃんが頑張りすぎて壊れそうになってしまった時に、自分は傍にいないほうがいいのではと別れを切り出す真斗には、それ逆効果だよ!とツッコみたくなったけどな…。一緒にいてくれや…(一旦別れたことで、お互いの大切さを再認識しました)

新曲は、聖川家親族を一同に集めたパーティーで披露。蓋を開けてみれば、卒業オーディションで優勝したものの親族の手前すぐに認めるわけにはいかない聖川パパが用意した苦肉の策でした。お祝いのパーティーだった。聖川パパはツンデレなのか…。許嫁問題についても、先方も想い人が別にいるということで丸く収まります。よかった。これちょっと気がかりだったからな…ここで解決してたと知ってホッとしました。この曲のピアノがすごく好き。シャニライ楽しい。
エンディングは温泉。部屋に露天風呂がついています。お風呂に入る春ちゃんと襖をはさんで話するところがな~!学園では手も繋げなかったのに…。そのあとは浴衣でいちゃいちゃします。真斗は和装が似合う。幸せになれ…

 

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【四ノ宮 那月】 アンドロメダでクチヅケを」
砂月という今まで自分を守ってくれていた存在が消え、なっちゃんが変わろうとするお話。正確には、砂月は那月と人格統合されたんだけども、これまでは砂月が受け止めていてくれた周囲からの負の感情を那月がダイレクトに受けることになってしまい、少しずつ弱ってしまいます。

社長も那月の繊細なところは承知していて、交際は止む無し、でも1ヶ月以内に新曲のPVを作るように、との課題を出します。責任者は那月。クラスメイトだった音也・真斗もPVに参加してくれます。しかし上手くいかないことが続いて、さっちゃんだったらもっと上手にやれたかも…というところから、砂月が表に出てきます。が、なっちゃんの演技です。変わりたいけど変わるのが怖いってのが痛々しいほど伝わってきて涙…統合されて万事解決ってわけじゃないんだな…

春ちゃんも砂月本人ではないことは察していて、サポート役に真斗が来てくれます。真斗の荒療治と春ちゃんの曲のおかげで、なっちゃんは演技をやめることに。砂月のイメージは、なっちゃんが持っている強さのこと。そしてその強さは、なっちゃんの優しさ。砂月の真似をしなくてもなっちゃんは強くなれる…と。新曲も那月と砂月2人の曲になってて、春ちゃんさすが…!
これで仕切り直しだと思ったら、いきなり別れを切り出されます。突然の別れ話は「うたプリ」あるあるだと分かってきたのですが、なにゆえ…。恋人としてでなく、あくまで仕事のパートナーとして曲を完成させたいとか…なっちゃんの心はデリケートでちょっと分からない時がある……

ここは春ちゃんも戸惑いながらも、なっちゃんを信じて付き合います。結果的にビジネスライクな関係性もいい効果を生んで、PVも歌も無事に完成。サザンクロスと月が見える、砂月が生まれた海で、さっちゃんも一緒に歌おうってのが最高にグッときました。これでなっちゃんも色々整理できたのかな…。仕事をきちんと成功させて、生まれ変わった自分でもう一度告げたかった、と改めて告白してくれます。途中ハラハラしたけど、EDはCERO指定上げたほうが良さそうな感じでした。幸せになってくれてなによりです。

 

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【一ノ瀬 トキヤ】 「星屑☆Shall we dance?
大変に私好みのお話でありました…ありがとうございました。まさか「おはやっほ~ニュース」のHAYATO出演最終回が現地で見れるなんて思わないじゃん…!!?しかもこんな円満な形で終わってたなんて…。収録後、スタッフの計らいでスタジオに残る時間を少しだけもらったトキヤは、幻の最終回ですと言って春ちゃんと2人きりでHAYATOを演じてくれます。ずっとHAYATOファンで、HAYATOの曲を作りたくて学園に入った春ちゃんは思わず泣いてしまい…。HAYATOもトキヤもその涙に救われているといいな…

友情出演はレン。レンは付き合い始めたトキヤをついからかってしまって、トキヤもまんまと翻弄されてしまうのが可愛かったです。試練は、ハートリングというネックレスのCM曲を1ヶ月以内につくること。ペアのネックレスで、互いのモチーフを合わせるとハート型になります。恋人用のアクセサリーなので、恋愛についてのイメージを膨らませるべく、レンに協力を仰ぎながら3人で遊園地デートへ。レンはサポートしつつも、2人きりになれるスポットでは距離をとって周囲の見張り役をしてくれます。大変良い。

ただ、大物アーティストが好意でCM曲を用意してくれることになり、春ちゃんとトキヤが作っていた曲はお蔵入りすることに。トキヤはそれをなかなか春ちゃんに言いだせず、ここまで大切に作った曲を完成させたい気持ちもあって、少しずつ沈んでいきます。春ちゃんもトキヤの様子がおかしいと感じ、レンの後押しを受けてトキヤとちゃんと話をします。
これどうなるんだ…と思ったところで社長の手腕が光る!どのEDに進んでも角が立たない!!春ちゃんの曲も、先方の曲も使う方向に落ち着きました。社長~!!!ありがとう!

トキヤの努力家なところが見えるシナリオだったのも良かったです。2人きりの時は糖度がすごかった。CERO指定上げずにココまでやれるか…ってぐらい…。こういうのが読みたかったんです…ありがとうございました。大好き。

 

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【神宮司 レン】 「RED HOT×LOVE MINDS」
何事にも本気になれなかったレン様が、春ちゃんの姿勢に本気になってしまって、でも本気で恋愛したのが初めてで春ちゃんにどう接したらいいのか悩むお話。青春。大変良かったです。

本物の愛があれば素晴らしい曲が作れる、と社長に宣言するレン。交際を認めてもらうために1ヶ月以内に曲を作るのが課題です。「ダーリン」「ハニー」ってお互いに呼ぶのも最初はどうにもくすぐったかったけど、最後には慣れた。慣れってすごい。
ただ、レンにはすでに固定ファンもいて、それはすごく喜ばしいことなんだと春ちゃんも分かってるけど、少しさみしさも感じていて。レンも他の女性に対してはスマートにできていたところが、春ちゃんにはなかなかうまくいかなくて。2人で過ごすうちにお互いが傷つかないように…とすれ違ってしまいます。

友情出演は翔くん。レンも翔くんもお互いのことはちゃんと分かっているけど、春ちゃんが翔くんと楽しそうに笑っているのを見たりして、レンは自分の気持ちが抑えられなくなってしまい、思わず「傍にいないほうがいい」と告げてしまいます。加えて午後はいつもどこかに消えてしまう。なんでだ…一緒に曲作りしようや…って思ったら、春ちゃんの曲に応えるために、ひとりこっそり屋上で基礎練してた。レン様~~~!!!

新曲発表ライブの前日、春ちゃんひとりだけを呼んでライブをしてくれました。まさか翔くんにヤキモチを焼くなんて自分でも思わなかった、とカミングアウトするレン様。いつも大人っぽい雰囲気だけど、こういうかわいいところもレンの魅力だと思います。春ちゃんの前でだけ見せる笑顔が優しくて好き。

 

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【来栖 翔】 「コズミックRUNNER」
卒業オーディションの後、手術のため米国に渡る前からストーリーが始まりました。前作のEDでは手術も無事に終わっていたのですが、あの一連の出来事がなかったことに…(乙女ゲーあるある)

課題は、シャイニング大運動会の応援歌を1ヶ月で作ること。翔くんの手術と春ちゃんの曲作りが並行して行われます。これがなかなかシビア…。友情出演はトキヤで、万が一の際はトキヤが代わりに歌うことになります。ヤキモチをちゃんと言ってくれる翔くん。でも翔くんからも直接トキヤに依頼していたり、手術後なかなか意識が戻らなかったりで、不穏な空気が漂いすぎでした…やめてくれぇ……
曲制作のスケジュール上ギリギリなところで目覚めた翔くんは、社長の自家用ジェットで戻ってきました。よかった~!おかえりおかえり!!!待ってたよ…!

しかし、ここからがまた大変。翔くんは運動会で駅伝の最終ランナーとして出場し、ゴール後にそのままステージで歌わなくてはなりません。え…それ通常でも厳しいのに、手術後の翔くんにさせるとかあまりにも無茶…って思ったけど、諦めない翔くん。生き抜く強さや命の重さを歌いたい、みんなが元気になれる歌を…と、曲制作と体力づくりを並行して行います。
春ちゃんは、ゴール後に歌うことを踏まえたメロディにしたりと、曲に色々工夫をします。トキヤは翔くんが番組時間内にゴールできなかった場合の歌唱代役を引き受け、翔くんに厳しい言葉を浴びせつつも、アドバイスしたり練習メニューを組んでくれたり、心の中では応援してるのが伝わってくるのもよかったです。

運動会は翔くんが無事に時間内にゴールし、見事歌いきって終了。感動した…よくがんばったよ翔くん……おつかれさま…。指輪の代わりにおそろいのヘアピンを春ちゃんにプレゼントするところは、もう安心して任せられるなって思いました。(何が)
途中、手術の日程の関係で卒業パーティーに出席できなかった翔くんのために、Sクラスメンバーと日向先生がミニパーティー開いてくれるのもよかったです。幸せに生きてくれ。

 

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【愛島 セシル】 「情熱のデジャヴキス」
こちらも前作「Repeat」のED無視案件でした。卒業オーディションの後、社長がアグナパレス国王からの書状を取りつけ、セシルは日本に留まることに。この頃のセシルは、まだ神域に住んでいる感じがします。
ちなみに、仮封印していたサタンは社長が倒してしまいます。おぉ…あんなに頑張って、みんなで仮封印するのが精一杯だったのに……

アグナパレスでなにやら大変な事態が起こっている雰囲気の中、社長から特に理由も告げられず1ヶ月以内に曲を作るようにと言われます。教えてくれや…と思いながらも、いたって冷静なセシルに王の器を感じました。
友情出演は那月。海外生活が長かった那月は、アグナパレスから来たセシルのことを気にかけてくれます。でもセシルは春ちゃんのいちばん近くにいたくて、那月とあまり仲良くできない。しかし、ショッピングモールで開催されていたアグナパレスの楽器フェアで、春ちゃんのピアノと那月のヴィオラがお互いの才能を引き出しているのを見て、自分ではないほうが春ちゃんは楽しく暮らせるのでは…と思ってしまいます。つらすぎる……

そんな中、セシルは再び猫に、春ちゃんは歌えなくなってしまいます。加えて、世界中からミューズの力が消失。どういうことだってばよ!?と思いましたが、これが次代の王と王妃に課せられるミューズからの秘密の試練だそうで…。アグナパレス王はミューズ以外と契約できない(恋人をつくれない)という設定なのに、なんで現王は結婚できたのかずっと不思議だったのですが、そういうことかと。しかしさすがに世界中を巻き込むのはやりすぎでないですか…大丈夫ですか……

話があっちこっちに飛びますが、無事に新曲をミューズに認められ、事態は解決します。よかった…。でも暗殺は怖いからやめてほしい。
これまで閉鎖的だったアグナパレス。セシルは次代の王として、世界中にもっとアグナパレスのことを知ってもらいたい、と日本でアイドルをやることを決めます。日本に留まる理由がちゃんと描かれていたのはよかったな。ここから春ちゃんST☆RISHQUARTET NIGHT、色んな人達と過ごす中で少しずつ変化していくんだなと思うと感慨深いです。

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同期メンバーだけでかなり長くなってしまったので、記事を分割することにします。すみません…。先生ルートと追加要素については、次の記事へ。