雑綴り

呟きでは収まらないあれこれ

うたプリ感想① Repeat(前編)

「うた☆プリ」補完計画2021。まず最初に手をつけたのは、プリンス達との出会いを描いた本編のリメイク版「Repeat」です。オリジナルから色々と追加要素が増えたようです。

以下、長文&ネタバレ満載でお送りします。

 

主人公は、作曲家を目指す女の子(七海春歌ちゃん。デフォ名でプレイしました)。舞台は、アイドルや音楽家を夢見る人たちが集まる一年制の芸能専門学校「早乙女学園」。アイドル候補と作曲家候補がペアを組み、卒業オーディションを目指します。オーディションで優勝すると、事務所への所属とCDデビューが決まる…という流れです。(事務所の社長が専門学校も経営している。)

アイドルに恋愛はご法度…ということで、学園には恋愛禁止の校則があります。それを乗り越えていくゲームです。最初は攻略制限がかかっていて音也、真斗、那月の3人からしか選べないのですが、クリアするとそれぞれトキヤ、レン、翔くんルートがオープンになり、6人全員クリアすると最後のセシルルートが開きます。つまり、7人と7回卒業すればいいわけです。私は乙女ゲーは公式サイトに紹介されている順番にプレイしていくタイプなので、音也くんから始めることに。エンディングは各人3つずつ用意されていますが、PSPの寿命が近いので攻略サイトを見ながら大恋愛EDだけ目指しました。

まずは、共通部分の感想から。

HAYATO
朝の情報番組で出てくるHAYATOHAYATO…!!!(実はトキヤ)これかぁぁぁ…噂では聞いていた……。春ちゃんHAYATOの曲を作りたくて、作曲家を目指します。この設定知りませんでした。そうだったのか…学園で会えるよ…楽しみだね… 

■制服
みんなが!制服を!!着ている!!!!新鮮…今までステージ衣装ばかり見てたから、すごく新鮮…なんと…そうか、みんな最初は学生だったんだよね…。制服かわいいなと思う反面、この歳になって学園モノの乙女ゲームを純粋な気持ちでプレイできるか唐突に不安になりました。さらっと…さらっとやろう… 

■トモちゃん
寮で同室になる女の子。渋谷 友千香(しぶや ともちか)ちゃん。アイドル候補で、サバサバしてて、春ちゃんのことをとてもよく分かってくれる。めっちゃいい子…トモちゃんと一緒に卒業オーディション目指すルートはないんですか…(なかった)

■黒猫
黒猫=セシルというのは、結構大きなネタバレじゃないかと思うのですが、たまたま購入したビズログに「Repeat LOVE」(※Vita移植版)の特集が載っていまして、まさかいずれプレイするなんて思わなかったので、普通に読んじゃったのです。猫…猫とは…。そしてゲーム序盤、通学途中に出会う黒猫。来た…おまえか…おまえのことは知ってるぞ…。とりあえず木の上で降りられなくなっていたので助けます。そして下校時、今度は雨に打たれて草むらの陰で鳴いているところを見つけて、春ちゃんは寮に連れて帰ります。……!?待って…これお風呂にも入れてもらうパターンでは…!?(ミルクもいただきました。)おぉぉ…なんて王道を……

トモちゃんにも話して、寮でこっそり飼うことになった黒猫。おま…ちゃっかり…。しかし、春ちゃんが各プリンスの攻略ルートで悩んだり行き詰まったりしている絶妙なタイミングで人の姿で現れ、謎めいた助言をして去っていきます。なんだこの人…。でもその助言のおかげで、春ちゃんはまた前に進めるようになるのです。なんだこの人…。謎すぎる…

音ゲーが苦手
苦手なのです。シャニライはHARD(5段階の真ん中)が精一杯というリズム感のなさです。このPSP音ゲーはEASYでも最後のほうは苦戦しました。シャニライやってたおかげで曲が耳に馴染んでたのがせめてもの救いでした…ありがとうシャニライ。

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ここからは各ルートについて。あらすじとかはググったら出てくると思うので、個人的な感想をメインに書いていきたいなと思います。アイコンはVita移植版の「Repeat LOVE」のほうからお借りしました。「Repeat」のサイトには用意されてなかったんだよね…。2011年発売ってまだブログパーツ配布とかあまりなかった頃なのかな。このアイコンかわいい。

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【音也】
さすがトップバッターでした。歌うの大好き、誰かと一緒に歌うのはもっと好き。一緒に曲を作っていく過程で春ちゃんのことを好きになって、引っ込み思案な春ちゃんも明るく引っ張ってくれる音也くんのことを好きになって。「誰かを好きだって思う気持ちを抑えなくちゃならない恋愛禁止令なんておかしい!(意訳)」と、音也くんが堂々と宣言した時は、おぉぉ…あと数ヶ月我慢すれば卒業だよ…こっそり付き合えばいいじゃん…と思ってしまいました。いつのまにか私は汚れた大人になってしまった。若いっていいな…。

めでたく卒業オーディションで優勝し、学園長にも認められるのですが、思い返してみたら学園長はとりわけ音也くんに厳しいな。愛情の裏返しなのか…。

そして、この卒業オーディションの曲。シャニライで何度も遊んだお馴染みのこの曲。歌詞と本編シナリオとのリンクがすごい…!ええぇぇぇ!!!こんな演出とか…反則だろ…さすが大手コンテンツ…これはハマっちゃうのわかる気がする…

 

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【真斗】
出会いでうっかり春ちゃんが事故チューしちゃう真斗。それでも動じずに冷静で紳士な対応をしてくれる真斗。と思っていたら、後から読めるメモリアルで内心めちゃめちゃ動揺していたことを知りました。もう…なんだよ…かわいいな…。実は受験前の冬に、ストリートミュージシャンやってた春ちゃんと一度会っていて、それがキッカケで学園への入学を目指した…というエピソードがすごく綺麗。お互い気付くまでに時間かかるし、御曹司の真斗には許嫁も居たりで、なかなか二人の恋愛は前に進まないんだけど、真斗の純真なところがよかったです。心のダムwwwとか言ってごめんな…。学食メロンパン抗争みたいな、うたプリ恒例のとんでもエピソードも楽しかったです。

そして卒業オーディション。ここでやっと、卒業オーディションの曲にプリンスそれぞれの得意楽器が使われていることに気づきました…!今頃かよ…!!!遅い!!!どれだけシャニライで遊んだと…!!?みんなごめんね…心のダムいい曲です…

 

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【那月】
音也、真斗ルートで何度か眼鏡が外れることがあり、眼鏡外れた彼(砂月)のあまりの圧の強さに、仲良くなれる気がしない…とビクビクしながら始めたルートでした。とんでもなかった。さっちゃん……!!!正直ここまでは、自分が学生だったのが遠い昔なこともあり、みんな若いなぁ、青春っていいなぁ、と微笑ましく見守っていたのですが、さっちゃんにガンガン心揺さぶられてしまった…。予想もしないところに潜んでいた伏兵さっちゃん。待って…こんなはずでは…。ヴァイオリンとヴィオラのエピソード…あ、これなんかアニメで見たぞ!?あの時はよく分からなかったけども…あああ"あ"あ"…!!!!!(言葉にならない)なっちゃんのことをずっと守ってきたさっちゃん。そして、なっちゃんの為に消えることを選ぶさっちゃん。待ってくれ…いかないで……

あんなにキャラクターと曲とのギャップを感じていたなっちゃんですが、卒業オーディションでは違和感なくスッと入ってきました。楽曲とストーリーのこの親和性がうたプリか…なんておそろしいコンテンツ……

エンディングでなっちゃんとさっちゃんがいい感じにまとまっていたので、救われました。よかった!ほんとよかった…!みんなしあわせにな…!

 

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【トキヤ】
当初から果てしなく推しの予感がしていたトキヤです。すでにHAYATOとしてデビューしながらも思うところがあり、HAYATOの双子の弟ということにして芸能専門学校に通うトキヤ。一方、春ちゃんHAYATOの曲を作りたくて作曲家を目指してるわけで、もうこのルートは全部がズルい…。最初は声のトーンがあまりに低くて、私の知ってるトキヤと全然違うな!?と驚いたのだけど、それも訳ありで。HAYATOの学校訪問における一人2役も、夏風邪の看病も、文化祭も、クリスマスのダンスパーティーも、確実に着実に忘れがたい思い出を刻んでいくトキヤ。ひたすらに翻弄される私の乙女心。声が少しずつ柔らかくなっていくのもとてもよかった…。途中、HAYATOの姿で春ちゃんの本音を聞こうとするのはズルいな!そして、憧れのHAYATOの前でも、ちゃんと自分の気持ちを伝える春ちゃんはとてもかっこよかったです。

おなじみとなった卒業オーディションは、心から歌うことの楽しさを思い出したトキヤの圧倒的パフォーマンスで余裕の優勝。シャニライでただ楽しくシャンシャンしていた曲の歌詞に隠された意味よ...……

とてもとても私好みのお話でした。ありがとうございました。HAYATOのこともやっと知ることができたし、メモリアルもめちゃめちゃよかったです...よかったしか書いてないな私...。あと宮野さんの声にも弱いようです。あの囁き声はCERO指定だよ…

 

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【レン】
どんな甘い声で誘惑してくるのかと思いきや、全然来ない。それどころか楽曲作りも練習もあまり協力的ではない……あれ…?なんでだ???ここまでの各ルートの中で冗談なのか本気なのか掴めない艶ボイス(諏訪部さん)で迫ってきながらも、要所ではそっと助け船をだしてくれたり相談に乗ってくれたりと優しかったのに、自分のルートでは全然…むしろちょっと冷たいレン様。実は、入学した当初はアイドル業に興味がなかった(神宮寺家の広告塔になるために入学させられたと思ってた)と知って、なんと……。楽しそうに歌ってる姿しか見たことなかったよ…その情報初めてですよ…

留学することになった春ちゃんを見送るために、サプライズでパーティーを開いてくれるんだけども、春ちゃんはあまり豪勢なものは喜ばないだろうと全部手作りで準備するところとか、全然表に出してくれないけどいつのまにか春ちゃんのこと大好きじゃん…!?引き止めないと本当に留学しちゃうよ!!?(ちゃんと引き止めてくれました。よかった)

何事も諦めがちだったレン様が、追い込まれてしまった春ちゃんのために手を尽くし、全力で臨む卒業オーディションの威力。優勝して無事にCMのタイアップも決まり、家族との誤解も解けて、やっと私の知ってるレン様に会えたような気持ちになりました。みんなのこと結構知ってるつもりだったけど、知らないことばかりだな…。思ってた以上にうたプリ奥深いです…

 

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【翔】
心臓の病気だなんて聞いてないが…!!!!?は…待って…それ知らない…単にアクロバティックが得意な男の子ってイメージだったんだけど…いつも全力なのも残された時間が少ないと知っているからなの…??
つ ら い。

最初、家来を募集された時は突然の展開に驚いたものの、そこから少しずつ等身大の恋愛に進んでいって、ここまでのルートは色々ありすぎたからこの辺りでほのぼのしたいなぁと思ってたら、まさかの…まさかのですよ…。でも、後悔のないように常に全力だった翔くんが、春ちゃんと出会って、もっと一緒に生きたいと思うようになって、米国での手術を決心してくれて、ああぁぁぁ!よかった…!ほんとうによかった…!!

卒業オーディションで優勝した後の渡米。エンディングで、手術に成功した翔くんが日本に戻ってくる(予定の)飛行機が落ちたときは、さすがに途中の選択肢間違えたかと思いました…ひとつ前の飛行機に乗ってたとかやめてくれ…こっちの心臓に悪いよ……

双子の弟の薫くんや、憧れの日向先生とのエピソードもよかったです。願わくば、この翔くんルート以外の世界線でも、翔くんが手術することを決心して、無事に手術が成功しますように…。乙女ゲーは一人としかエンディング迎えられないのつらいな…みんなみんな幸せになってくれ…

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6人クリアしたので、最後のセシルルートが解放されたのですが、ここまでの感想が長くなってしまったので記事を分けようと思います。予定外です。

Repeat後編に続きます。