うたプリ感想② Repeat（後編）

長くなってしまったので記事を分けました。「Repeat」の感想、後編です。１人分なのに分けても長いので覚悟してください…。

こちらもネタバレ満載です。

無事に６人クリアし、最後のセシルルートが開きました。そして、ここまで６回卒業したことにより、学園生活には季節ごとの行事があることを学んだ私。春の体育祭、夏のプール、秋の文化祭に、クリスマスのダンスパーティー、そして年が明けてからの一波乱、その先に待つ卒業オーディション…。なんとなく流れが読めてきたぞ…

最後のセシルルートはきっと留学生枠で、水が苦手なセシルとのプール掃除とか、文化祭でのマジックショーとか、ダンスパーティーを抜け出して２人でアグナパレスの音楽で踊ったりとか、年明けにはセシルが国に強制送還されたりとか、、、そんな安易な予想をしていた私が浅はかだったのです。

【セシル】
偶然拾った黒猫を寮でこっそり飼うことにした春ちゃん。そんな中、学園長がミューズ（うたプリの世界の音楽の神様）を召喚しようとして間違えてサタンを呼び出してしまい、世界中から音楽が消えてしまいます。春ちゃんはミューズの末裔であるセシルに頼まれ、共にサタンを封印するため戦うことに。ちょ…え…全然違うゲーム始まったが…？待って…学園生活は…？（ほぼない）

元々ミューズの歌でサタンを封印していたところ、復活と同時に歌が楽譜になって飛び散ってしまったので、その楽譜（６枚）を探すセシルと春ちゃん。そこに立ち塞がるこれまでの攻略対象６人。サタンに洗脳されている＋楽譜を取り込んでいる、という設定盛り盛りです。そして、それぞれのルートで見たプリンス達の心のやわらかいところを絶妙にブレンドして立ちはだかってくるという…なんと…なんということ…。さすが最後の隠しルート…情報量が多すぎる…。うたプリの世界はぶっ飛んでるし、セシルが魔法使えるのも知ってたけど、ここまでファンタジー枠だなんて…いや、しかし、これはファンタジー好きの血が滾る…！無茶苦茶だけどめちゃめちゃ楽しい！

ひとりずつサタンの洗脳から解放し、それぞれの得意楽器の楽譜を回収していきます。そして、楽譜を見たみんなが「OK！これ練習しておくね」と言ってくれるのです。ん…？待って…この楽譜って「DESTINY SONG」だよね…？楽器の練習しとくって…え、待って、まさか、「DESTINY SONG」にみんなの得意楽器全部入ってる…？？？は…入ってるーーーー！！！！！あああ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"……

気付いた時の鳥肌。マジか……あんなに好きで聴いてたのに今まで全然気がつかなかった……こんなことって……みんなの楽器があの曲に…うわああぁぁぁ…

そして、セシルが黒猫だった理由。これまでは、しれっと寮に居座るなんてちゃっかりしてるなぁと思っていたのですが、アグナパレスの第一王子ながらも日本人とのハーフであることを従兄弟達から疎まれ、呪いで猫の姿に変えられ、楽器の出荷とともに船に乗せられ、やっとの思いで辿り着いた日本で犬に追いかけまわされ、木から降りれなくなったところを春ちゃんに助けてもらい、さらに雨に打たれて寒さと空腹で死にかけていたところをまた春ちゃんに助けてもらった、、、という壮絶な道程がありました。あたたかいお風呂と、おいしいミルクと、ふかふかの寝床も用意してくれた春ちゃん。セシルって結構冒頭からぐいぐいストレートに愛情表現してくるなと思ってたんだけど、こんなん私も春ちゃんのこと大好きになるわ…春ちゃんの曲にはミューズも宿ってるしね…運命の出会いでしょ、これ……

危険な戦いの中で、命を削って春ちゃんのことを守るセシル。春ちゃんのことをとても大切にしてくれる。そんなセシルに春ちゃんも心動かされ、セシルにかかった猫の呪いも解いて、見事サタンを封印。別れはつらいけど帰国しなければ…となったところで、元々半鎖国状態だったアグナパレスへ向かう手段がなく日本に留まることになったセシルは、学園長に「YOU、アイドルになっちゃいなYO！」と言われ、突然の学園生活が始まります。え、卒業オーディションやるの…！？やるのか！ここから！！！もう時間ないけど！しかしオーディション間際になって、アグナパレスへの強制送還のため国から使者がやってきます。ちょ…こんなところだけ予想当たらなくていいんだよ！！？

みんなの協力もあり、なんとか辿り着いた卒業オーディション。これが終わったら本当にお別れ…だったはずが、セシルの歌声に呼ばれてミューズが春ちゃんに降臨。結果、２人でアグナパレスに行くことになり、事務所の支援で作曲機材も向こうに運び込んで、神事に関わりながら作曲活動をするというエンディングでした。もうガチファンタジーだったからな…何が起こっても驚かないよ…。ふたりが離れ離れにならなくてほんとよかった…世界に音楽が戻ってきてよかった…

もうお分かりかと思いますが、私を滝つぼに落としたのはセシルです。私好みの曲を歌うなんだか可愛らしい人、だなんてもう思えない…せつない…狂おしい…クリア後に聴く「DESTINY SONG」の魔法力がすごい……（ずっと聴いてる）

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さらっと遊ぼうと思っていたPSPソフトですが、まさか１本目でこんなに心揺れるなんて思いもしませんでした。キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADVを甘く見ていた。アイドル達の過去。聴きなれた曲に隠されていたメッセージ。ゲームとアニメでは設定が違うところもあるらしいんだけど、みんなはこれを乗り越えて、いま、うたのプリンス様やってるのか…。これ10年前か…そうか…もし当時の私が遊んでいたら今頃どうなってたかな…と考えるとおそろしいです。大手コンテンツの供給量よ…

この時点で結構おなかいっぱいになってしまったのですが、予定しているゲームソフトはあと２本残っています。次は「Debut」。これがまぁ大変でした…。
感想は次の記事へ。